Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く – 本間皇成さん

デベロッパーエバンジェリストの池原です。昨年11月に始まった「Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く」の4回目を2021年02月10日（水）に配信しました。

過去のインタビューはこちらになります。1回目の記事ではこの取り組みやTwilio Championsプログラムについて取り上げています。そちらもぜひご覧ください。

1回目 – Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く – 古里武士さん
2回目 – Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く – 八木都志郎さん
3回目 – Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く – 川崎真素実さん

今回のゲスト: 合同会社 selfree 本間皇成さん

今回のゲストは合同会社 selfreeの本間 皇成さんにお越しいただきました。2回目に登場いただきました八木さんと一緒にTwilioJP-UGで長期間に渡り活動されていらっしゃいます。そのほかにもHerokuコミュニティ（J-HUG）や個人Blog「ボクココ」を運営されています。

インタビュー中にはご本人にお伝えできませんでしたが、実は、私がTwilioに入社して初めてお会いしたTwilio Championでもあります。そんな本間さんにお話を伺いました。

Twilioとの出会いと「ヤバさ」

本間さんは7年ほど前に当時開発していたサービスでSMSを送信するニーズがあり、それを満たすための調査の中でTwilioを使い始めました。その後、新サービスを立ち上げる中で音声通話（Programmable Voice）を本格的に使い始め、今日までTwilio製品を数多くご利用いただいています。

本間さんがこれまで触れてきた製品や技術の中にRubyやHerokuなど、「めっちゃヤバイ」と衝撃を受けたものがいくつかあります。その中にTwilioも含まれており、通話を制御できるTwiMLや、ブラウザを音声通話のクライアントにできるTwilio Clientを使ったところ同じような衝撃を受けたそうです。

Twilioを利用したサービスを展開

インタビューの中には本間さんがCTOを務めるselfreeが提供するTwilioを用いたサービスについても紹介いただきました。

ブラウザ電話システム「CallConnect」

Programmable Voiceをベースに構築されている「CallConnect」は、5分で電話窓口を立ち上げられるブラウザ電話システムです。サイトから申し込みフォームに必要情報を記入し、送信するとすぐに利用を開始できます。

通話メモや録音データを使用した応対品質の改善、チームやメンバーごとの発着信数などの成果を可視化、さらにさまざまなクラウドサービスとの連携が可能になっているサービスとなっています。

また、リアルタイムで複数のデバイスの状態を同期できるTwilio Syncや、2要素認証機能を提供するAuthyなど音声以外の部分を担う製品についてもご活用いただいています。

企業向け Web ビデオシステム「wellcast」

「wellcast」はオンライン商談やウェビナーの実施に利用できる企業向けWebビデオシステムです。Programmable VideoとProgrammable Chatを利用しておりWebベース、録画、他システムとの連携が行えます。

wellcastはお客様へのサービス提供に加え、CallConnectの拡販に自社で利用する用途としても開発を進められているそうです。現在は昨今のコロナ禍で非対面でのコミュニケーション需要が高まっているため、音声プロダクトである「CallConnect」に注力の度合いが高まっているとのことでした。

Twilio Championsプログラム、Twilioへの提言そして、エンジニアへのアドバイス

インタビュー後半ではTwilio Championsプログラムについてもお話いただきました。日本でTwilio関連のイベントが実施された際にChampionsプログラムリードのMegan Speirが直接来日し、Championsプログラムについて説明を受けたことがきっかけだそうです。

Championsプログラムの一員となった後、米国サンフランシスコで開催された年次カンファレンス、「SIGNAL」の前日に実施されている「Champions Summit」にもご参加いただいています。Champions Summitでは世界中のTwilio技術者との交流やTwilioエンジニアや役員とTwilioユーザーの日本代表として意見交換などを実施いただきました。日本市場からの声を製品に反映できる1つのチャンネルだと言えるでしょう。

また、Twilioに対する提言についてもお伺いしています。製品や日本における体制などについて長期間ご利用いただいている立場から的確なご意見を頂戴できたと感じています。

さらに、これからTwilioを使い始めようとされる開発者の皆さんに向けてのアドバイスも2点いただきました。

1点目はTwilioといえば「電話」ですが、どうしてもというニーズがなければビデオチャット機能を提供するProgrammable Videoを試してみることをお勧めいただきました。電話番号の取得と違いProgrammable Videoはアカウント作成後にすぐに利用できます。また、Programmable Videoはこちらの資料にもあるように2020年に利用量が大幅に伸びた製品であり、さまざまなシーンで活用が始まっています。

2点目としてビジネスチャンスという観点でクラウドベースのコンタクトセンターを構築できるTwilio Flexに機能を追加するアドオンに可能性があるのではないかとも言及いただきました。私としてもアドオンはTwilio Flexのエコシステムを拡大するための重要なピースだと考えています。

まとめ・次回予告

今回は長年Twilioをご利用いただいている本間さんにお話を伺うことができました。インタビュー全編についてはこちらよりご覧いただけます。

本間さん、今回はお時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。

次回は2021年03月10日（水）に株式会社サイバーエージェントの西康太郎さんにお話を伺います。こちらもぜひ、ご覧ください。

connpass – Twilio Championsインタビュー: Doerに聞く Vol.5

関連リソース

• ボクココ
• 合同会社 selfree
• ブラウザ電話システム「CallConnect」
• 企業向け Web ビデオシステム「wellcast」
• TwilioJP-UG